院長のひとりごと・・・ 3(キャバクラ)
一昨日の夜、盛り場を徘徊した。
盛り場の徘徊はいつもしているわけではない。
決まって土曜日の夜なのだが、
今回はお誘いということもあって平日の夜になったわけである。
なぜ平日は徘徊しないのかというと、
次の日、スタッフがうるさいのだ。
「あ~!せんせい昨日お酒呑んだでしょう。くさ~い・・・ 」
「早く、歯を磨いてくださいね。」と
まあこんな調子で、朝からまくし立てられるのだ。
だから平日の徘徊はやめた。
いつもなら、まず行きつけの寿司屋で軽く下味をつけてから
ちらほらと徘徊するのだが、この日はお誘いなので
キャバクラへ直行した。
「いらっしゃませ~ 」
なんと、平日のキャバクラは貸切状態。
静かでいいもんだ
週末と違って邪険に扱われることもない。
席について乾杯をして、タバコに火をつけたら、
「せんせい、せんせい、ここ診て、ここ。」
馴染みのキャバ嬢がほっぺを指差して
「かゆいの~」「これなに?」と斬り込んできた。
俺はおまえの夜間診療所か と思いつつも
「どれどれ、これはただの湿疹だな。」と軽くうけながす。
前から感じていたことなのだが、
夜のお仕事をしている嬢達は肌が汚い娘が多い。
くすんでいるから、厚化粧になるし、
厚化粧するから、カサついている。
皮膚はシンデレラタイムに形成されるのだ。
その時間、お酒を呑んでお客の相手をしていたら
無理もない話である。
しばらく歓談をして、時計を見れば
もうシンデレラタイムではないか・・・
俺もお肌が・・・とは思わなかったが、明日も仕事があるので
「そろそろ帰るから、タクシー呼んで。」
帰り際に、
「どんなに呑んでも、化粧だけは落して寝ろよ。」
「ローションはパッティングしながらたっぷりつけるんだぞ。」っと
せんせいとして軽いジャブを一発
「は~い、せんせい 。」
「おやすみなさ~い。」「ありがとうございました~ 。」
「またお待ちしていま~す。」
タクシーに乗り、自宅へ Gowoo
宇都宮の夜は静かに更けていったのでした・・・
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