院長のひとりごと・・・ 18(アトピー性皮膚炎)
美しく輝く肌、それは女性の永遠の憧れですよね。
ある化粧品メーカーが、25歳から45歳の男性、約3,000人(独身、既婚含む)
に対して行ったアンケートによると、"男性がキレイと感じる女性の特徴"の
TOP 3は、「なめらかな肌」「くびれたウエスト」「豊かなバスト」だそうです。
そんなわけで、女性はお肌の手入れを一生懸命しているのですね。
肌は身体を外界から守るという人間にとって非常に重要な役割を担っているのですが、
環境の変化に影響されやすく、それだけに、多くの疾病やトラブルに
見舞われやすいのも事実です。
今回は、そうした皮膚疾患の中でも、とりわけ悩まされている人が多い
「アトピー性皮膚炎」について説明します。
◇ アトピー性皮膚炎とは
"アトピー性皮膚炎"と一口に言っても、発症する部位(カラダの場所)や症状、
その程度は様々ですが、それらに共通する主原因は、皮膚の乾燥や
バリアー機能の低下といった皮膚の生理学的な異常です。
アトピー性皮膚炎は、そういう状態に陥っている肌に、
外部や身体内部からの様々な刺激、アレルギー反応などが加わって発症します。
残念ながら、アトピー性皮膚炎を根治する治療法は現在のところまだ
開発されていませんが、適切な治療をきちんと受けることによって、
相当程度に症状を軽減することが出来るようになってきているのも事実です。
◇ アトピー性皮膚炎の治療
治療のなかで最もよく行われるのが薬物療法で、重症から軽症に適用される
ステロイド外用薬(ベリーストロングからメディアム以下までの5段階があります)、
軽微な症状に適用されるワセリンなどがあります。
ステロイド外用薬は、一部に、「非常に恐い薬である」とか、「一度使い始めたら量が
増えていく危険な薬である」という誤解があるようですが、これらの多くは、
ステロイド内服薬による副作用や、ステロイド外用薬を中止したために起きた
症状の悪化などが原因となっています。
もちろん、不適切、不適量に使用した場合には、副作用が大きくなってしまいます。
実際には、専門の医師の診断と処方によって用いれば、
副作用を抑えつつ、症状をかなり改善することが出来ます。
ただし、お顔の皮膚はカラダのほかの部分と比べて毛穴が多く、
それだけに、ステロイド外用薬の効果も副作用も大きくなりがちです。
そのため、お顔の症状にはミディアムクラス以下の弱いレベルのものを
使用しなければなりません。
◇ やっぱり大事なのは、こまめなスキンケア
アトピー性皮膚炎の主原因は、皮膚のバリアー機能の低下ですから、
ステロイド外用薬などで炎症を抑えたとしても、こまめなスキンケアを怠ると、
症状がすぐに悪化します。
毎日朝晩2回程度、刺激性の少ないソープで皮膚の汚れを落とし、
保湿剤で乾燥から守ってあげることが必要です。
かゆみがあるからといって、肌を強くこすったり、洗いすぎたりしてはいけません。
◇ 悪化因子と抑制因子
アトピー性皮膚炎の症状を悪化させたり、長期化させたりする外的因子としては、
ダニ、ハウスダストなどがあげられます。
また、刺激の強い食べ物、脂肪を多く含む食べ物などは控えたほうが良いでしょう。
アレルギーの発症には体内のアラキドン酸代謝物が関わっているということが
分かっていますが、たまねぎやほうれん草、しそ、茄子、キャベツなどは、
このアラキドン酸代謝を抑制する働きがあるという研究がありますから、
これらの野菜は積極的に食べるようにすると良いでしょう。
また、精神的なストレスが症状を悪化させることが、多くの症例で見られますから、
心をゆっくりいたわってあげるということも大事です。
今回は「アトピー性皮膚炎」ついてでした。
分かりましたか?
もっと詳しいことがお知りになりたい方は
質問を受け付けておりますので、お気軽にどうぞ。
では、また・・・
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