院長のひとりごと・・・ 19(糖尿病)
美しさの大敵!!糖尿病・高血糖
年末年始はどうしても食べすぎ、飲みすぎになりがちです。
だから今回は糖尿病の話です。
◇ 糖尿病と高血糖
糖尿病とは慢性的に高血糖の状態が続いている状態で、膵臓(すいぞう)から
分泌されるインスリンの不足などが原因ですが、進行すると神経障害、網膜症、
腎症など重大な合併症を併発する怖い病気です。
しかも、その予備軍といわれる高血糖状態のグループには
若い女性も多く含まれています。
糖尿病には自己免疫機能の異常によって膵臓(すいぞう)の細胞が破壊され、
インスリンが分泌できなくなったⅠ型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)と、
生活習慣などが原因のⅡ型糖尿病(インスリン非依存型)、
妊娠時に起きる妊娠糖尿病などがありますが、
ここでは糖尿病のほとんどを占めるⅡ型について説明します。
◇ あなたも糖尿病の予備軍?
私たちは食物からさまざまな栄養を吸収していますが、
特にエネルギーの源でもある糖質は穀類、砂糖、果物などから摂取され、
グリコーゲンという形になって主に肝臓と筋肉にたくわえられた後、
必要に応じてブドウ糖となって血液に乗って全身の細胞に運ばれていきます。
ところが、習慣的に高カロリーの食事や飲料を摂取する人のからだでは、
常に消費されないブドウ糖が血液の中に残ってしまい、
血糖値が上昇したままになっています。
血糖値が上昇すると、血糖値を一定レベルに抑制するためのホルモンである
インスリンが膵臓(すいぞう)から分泌されますが、
高血糖の状態が習慣的に続いていると
膵臓(すいぞう)に負荷がかかりすぎ、やがてはその機能が弱ってしまいます。
その結果、今度はインスリンの供給が少なくなり、血糖値の上昇を抑えられ
なくなってしまいます。これが『糖尿病 』です。
糖尿病は初期の段階では自覚症状が現れません。
全身のだるさなどの症状を感じたときには
合併症を起こしていることが多いのが実態です。
◇ 見た目でわかる糖尿病予備軍の女性
糖尿病はもちろん、糖尿病の前兆である高血糖の方は
ある程度見た目で判断できるものです。
それは恒常的な高血糖状態が血管を損傷することから生じる様々な症状や
兆候が外見にあらわれるからです。
特に女性の場合、顔のむくみ、肌荒れ、抜け毛の多さなどの症状が出てきて、
実際の年齢よりも老けた印象を与えたり、くすんだ表情になったりします。
つまり、高血糖は美しさの大敵でもあるということです。
◇ 糖尿病・高血糖の予防には
糖尿病や高血糖の予防には何よりも食生活の見直しが必要です。
まず、野菜はたっぷりとりましょう。
野菜に含まれる食物繊維は肥満を防ぐ効果があります。
また、就寝前3時間以降は食事を控えましょう。
ご自分が少し太り気味だなと自覚する方なら、
就寝の6時間前から食べないことを心がけるべきです。
また、甘いものや脂っぽいもの、味の濃いものは太るもとですから、
極力控えることが大事です。
食事とは別に、ストレスも糖尿病や高血糖の原因になります。
ストレスは副腎皮質ホルモン、アドレナリンなどの分泌を活発にしますが、
これらはインスリンの働きを抑制して、血糖値を上昇させてしまいます。
心を休める時間や空間を意識して持つことが必要です。
高血糖の女性は、非常に多いです。
あなたが本来どんなに魅力的な人でも、高血糖になったら
その魅力が奪われてしまいます。
必ず定期的に健康診断を受けましょう。
また、風邪などで病院に行き受診したときに、
血液検査を受けるのもひとつの方法です。
自分の身体の状態を知ることは怖いことではなく、とても大切なことです。
そしてもし異常が見つかれば速やかに治療しましょう。
どんな病気も早期に発見、治療をすれば良くなります。
我慢は禁物
気をつけましょうね。
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