院長は今日も元気です!・・・ 10(更年期障害)
こんにちは。
先日テレビを見ていたら、歌手の森昌子さんが子宮筋腫と更年期障害のため
子宮を全摘出したと報道されていました。
そこで今回は更年期障害について書きます。
【症状・説明】
全女性の約半数が罹るこの障害に対する幅広い理解が必要だと思います。
閉経前後における女性ホルモン(エストロゲン)減少を主原因とする
様々な症状を更年期障害と呼びます。
卵巣からバランスよく分泌されていた卵胞ホルモンと黄体ホルモンは、
卵巣の老化に伴って、生産されなくなってしまいます。
一方、脳下垂体前葉(多くのホルモンの分泌を行っている内分泌器官)は
今までどおり働いているので、働かなくなった卵巣に対して、
その機能を回復させるため、なおいっそう命令(刺激)を送るようになります。
その結果、 間脳、下垂体、卵巣といった一連の調和のとれた関係に
狂いが生じてきます。そしてこの狂いは、隣り合わせにある自律神経の
中枢にまで作用が及んでしまう結果、自律神経失調症という症状となって
現れます。この自律神経失調症状が、更年期障害といわれているのです。
更年期は一般的に閉経前後の各5年間、計10年間を指すことが多いようですが、
必ずしもそうではなく、年齢や時間にこだわるよりも各個人の症状に応じて
認識した方が良いと思います。
一般的にこの時期では加齢に伴い急速に性腺機能が低下し、特に卵巣では
卵胞発育・排卵・黄体形成の一連の機能が停止し、形態も委縮します。
これに伴いエストロゲン分泌が低下し、様々な症状が現れてきます。
ちなみに日本人の平均閉経年齢は50歳です。
◆更年期障害の症状◆
1.月経異常
はじめ月経周期が短縮、その後月経周期が延長し月経回数が減少、
最終的に閉経となります。この間に不正出血が出現することもあります。
2.血管反応性の変化
ほてり、のぼせは更年期障害の代表的な症状です。
エストロゲンの欠乏により、脳の自律神経調節中枢の機能が
変化するために生ずると考えられています。
突然おこる熱感で身体から顔や手足へと広がり、発汗、
動悸を伴うことが多く、通常5年程度で消失します。
3.精神症状
エストロゲン低下による中枢神経系の機能変化、
閉経による女性という性の喪失感、子供の成長による母性という性の喪失感、
パートナーとの一体感の喪失などにより、不眠、うつ症状などが現れます。
4.泌尿生殖器症状
エストロゲン低下による膀胱および周辺の筋力低下のため、
頻尿(排尿 回数の増加)、尿失禁などが現れたりします。
粘膜の委縮や分泌物の減少をきたす閉経後膣炎(老人性膣炎)により、
膣前庭の灼熱感、掻痒感、乾燥感および性交痛が現れます。
また、性欲も減退してきます。
今回は症状までにしますね。
また長くなってしまうので、続きは次回ということで・・・
ではまた。
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