院長は今日も元気です！・・・ 19（ビタミン）
こんにちは。
今回は前回の続きを書きます。
また長くなるかもしれませんが、がんばって読んでください。
ビタミンのほとんどは体内で合成できないため、食物から摂取することが
大切なのですが、最近はサプリメントの普及により簡単に摂取することが
できるようになりました。
ところが、精製されたビタミンの摂取は決して身体に良いとは限らないのです。
どういう事かというと、本来人間の身体は食物から栄養を摂っています。
解かりやすくいうと、身体の中で分解され必要な栄養として蓄えられます。
ところが精製されたビタミンの場合は、身体の中で分解されることなく
吸収されてしまいます。まぁ、合理的といえば合理的なのですが・・・
身体としても分解する手間がかからないだけ楽といえば楽かな？
しかしこれを繰り返していると、今度は食物から栄養の吸収が出来にくく
なってしまうのです。そうなってしまうと、栄養不良にもなりかねません。
だから、しっかり食事を摂って、もし足りないと思われる栄養素があれば
サプリメントで補うようにしましょう。
ところで、ビタミンには水溶性ビタミン（B1、B2、 ナイアシン、B6、葉酸、B12、
パントテン酸、ビオチンのB群ビタミン、C）と
脂溶性ビタミン（A、D、E、K）があるのですがご存知ですか？
水溶性ビタミンの場合は過剰に摂取したとしても尿として
体外に排泄されるのでほとんど問題はないのですが、
脂溶性ビタミンの場合は肝臓をはじめとする体内に蓄積されてしまいます。
ビタミンAを摂り過ぎると、頭痛や顔面紅潮、皮膚が乾燥してむける、筋肉痛、
食欲不振などの症状が現われてきます。
またビタミンDを取り過ぎると、骨からカルシウムが分離し、骨がもろくなっ たり、
食欲不振、吐き気、頭痛、皮膚のかゆみなどが現われてきます。
また乳幼児の場合は、臓器にカルシウムが貯まり過ぎるという報告もあります。
通常の食生活のなかではビタミン過剰を心配する必要はありませんが、
ビタ ミン剤、サプリメントなどで多量に摂取するときは注意が必要です。
ところで、皆さんは栄養ドリンクを飲んだことがありますよね。
汗や尿がビタミン臭くなったことはありませんか？
普段の食事では、身体がビタミン臭くなったことなどないのに何故でしょうか？
これは明らかに、働けない形の合成ビタミンが体内に吸収されないまま
排泄されているからです。決して摂取量が多いからではありません。
どんなに多量にビタミンを摂取しても、合成したビタミンは吸収されにくいのです。
微量でも自然のビタミンを摂取していけば、しっかり臓器に蓄えられ、
必要に応じて使われていきます。
使われたビタミンは完全に分解され、最後は水と炭酸ガスになります。
ですから汗や尿がビタミン臭くなるということはありません。
だからホントにファイト一発！！って宣伝しているドリンク剤が
どのくらい効くのかは疑問です（笑）
今回も長くなりましたが、ビタミンの話でした。
次回もがんばります。
ではまた。
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