免疫力について。（院長は今日も元気です！・・・26）
こんにちは。
今回はＡさんからリクエストをいただきました。Ａさんありがとうございます。
お題が『免疫力について』です。また長くなりそうですが・・・。
それでは始めます。
私たちが持っている免疫力は、非常に複雑に働いています。
ウイルスや細菌、目にみえない有害な物質が体内に侵入すると、
血液中の白血球がすぐに駆けつけて、侵入物を退治しようとします。
白血球はさまざまな役割を持った細胞の集合体で、
その中で顆粒球とマクロファージという２つの免疫細胞が、
侵入した病原体を食べ尽くそうと活躍します。
ところが、顆粒球もマクロファージも素手で戦っているようなもので、
さほど強くはありません。そのためＢ細胞が病原体に応じて、
戦いの武器となる抗体をつくります。
また病原体に侵されてしまった感染細胞にはＴ細胞が、
これ以上病原体の勢力が広がらないように抑える働きをします。
それでも感染細胞が増えてしまい戦況が不利になってくると、
マクロファージがリンパ腺に助けを求めます。
風邪でリンパ腺が腫れるのはこのためです。
リンパ腺にはＢ細胞やＴ細胞がたくさん待機していて、これらがすぐに交戦し、
病原体を撃退すると事態は快方へと進んでいきます。
この免疫のしくみをうまく利用したのが予防接種(ワクチン)です。
力をごく抑えた病原菌を注射して、軽くその病気に感染させておき、
その病原体を免疫システムに覚えさせます。
そして本格的にその病原体に感染したときに免疫力を働かせ、
症状が重くなる前に治してしまうというわけです。
これはさまざまな病気に応用され、インフルエンザや破傷風などの予防接種として
研究され、大きな効果をもたらしています。
ただし、インフルエンザのＡ型ウイルスは毎年少しずつ形を変えるため、
前年にできた免疫が働きません。また、Ａ型の免疫はＢ型には効かないのです。
予防接種はその年に流行しそうなウイルスを予想してつくるため、
予想が外れるとほとんど効果をもたらさないということもあります。
更に、インフルエンザの予防接種は流行する前に受けておくほうが良いです。
その理由は、インフルエンザに対する免疫が作られるのに約2週間程度かかるので、
流行してからでは効果が低いと考えられるからです。
それではここで、自分の免疫力をチェックしてみましょう。
日常生活で思い当たることをチェックみてください。
１．運動不足、運動嫌い。
２．風邪をひきやすい。
３．ストレスを感じる。
４．アルコールをよく飲む。
５．憂うつなことが多くなった。
６．脂肪の多い食べ物をよく食べる。
７．アレルギーを持っている。
８．肌が荒れる。
当てはまる項目があれば免疫力が低下している可能性があります。
そのほか、こんな兆候があれば免疫力が低下していると思われます。
１．疲れやすい。
２．口内炎になりやすい。
３．下痢になりやすい。
免疫力を高めるポイントは規則正しい生活習慣、肉体的にも精神的にも
ストレスをためない生活、そして栄養バランスを考えた食生活にあります。
これらをクリアするために、生活面では十分な睡眠と休養をとって
疲れを残さないようにしたり、プラス思考に考えたり、大声で笑うなどして
ストレスをためないように心掛けましょう。
食生活では免疫力を高めるのに効果的な栄養素を積極的に摂るようにして、
免疫力を高めましょう。
そこで、次回は免疫力を高める栄養素を高める栄養素を具体的にご紹介します。
それではまた次回、お会いしましょう。
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