こんにちは。 今日は冷え性(症)について書きたいと思います。
西洋医学では冷え性は病気としては扱いません。
本人の身体の自覚症状(不定愁訴)に過ぎないという見方をします。
しかし、女性ではこの症状に悩む人が多く、男性にはほとんど見られません。
一般的な特徴として、身体全体は寒さを感じないが、手足、腰、下腹部など、
部分的な冷えを感じることが多く、原因としてはホルモンの周期的な変動と、
それにともなう自律神経のバランスの乱れが原因であると考えられています。
ですから、西洋医学では決め手となる治療法がないのが現実です。
ところが、東洋医学では『冷え』はいろいろな症状を生む
原因になると考えています。
たとえば、冷えが原因になっておこる症状としては
ニキビ、シミ、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、腰痛、不眠、夜尿、
生理痛、生理不順、不感症、膀胱炎、下痢、便秘などがあり、
おりものが増えたりすることもあります。
身体を温める食べ物としては、
にんじん、大根、かぶ、ごぼう、キャベツ、白菜、ふき、ほうれん草、
しょうが、とうがらし、山芋、ぎんなん、くるみ、松の実などがあります。
逆に身体を冷やす食べ物としては、
みかん類、すいか、メロンなどのうり類、柿、バナナ、キウイ、
トマト、なす、きゅうり、竹の子などがあります。
見て分かるように、冬の野菜は身体を温める物が多く、
夏の野菜は身体を冷やす物が多いですね。(笑)
また、入浴の仕方も工夫して、下半身をよく温めるようにしてください。
湯上りに水でしぼったタオルで身体を拭いてから、
バスタオルで身体を拭くようにすると、
肌がしまって湯冷めしにくくなります。
東洋医学では、冷え性(症)には大別すると2つのタイプがあり、
タイプや症状によって使用する漢方薬が違います。
*虚証タイプ
腰から下がとくに冷たく貧血ぎみで、血圧も低め、やせ型で
疲れやすく、胃腸が弱い。
*実証タイプ
やや小太り、スポーツウーマンタイプ、便秘がち、
お風呂に入るとすぐにのぼせるので長湯を嫌う。
冷え性(症)を改善する漢方薬を紹介します。
1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・・・色白で疲れやすい人に
色白で筋肉が柔軟で疲れやすく、腰や足が冷えて、めまい、肩こりがあり
おしっこが近く、貧血ぎみの人に。
2.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・・・体力があって赤ら顔の人に
体格がしっかりしていて赤ら顔で、冷え、のぼせ、便秘がちで
下腹部を押すと痛い人に。
3.加味逍遥散(かみしょうようさん)
・・・貧血ぎみでイライラする人に
疲れやすく貧血ぎみで、イライラ、のぼせ、頭痛、不眠、精神不安などがあり
午後になると上半身だけ暑くなる人に。
4.温経湯(うんけいとう)
・・・手がほてってお腹(下腹)が冷える人に
貧血ぎみで元気がなく、唇が乾燥し、手がほてってお腹(下腹)が冷える人に。
5.当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
・・・お腹(下腹)が痛く、しもやけが出来やすい人に
手足がひどく冷たくて、足が冷えるとお腹まで痛くなったり、
しもやけが出来やすい人に。
6.五積散(ごしゃくさん)
・・・冷房(病)などの外からの影響が原因と思われる人に
お腹(下腹)や腰、下肢(足)が冷えて、時には痛みがあるのに
上半身は逆にのぼせるような人に。
7.四物湯(しもつとう)
・・・皮膚がカサカサして色つやの悪い人に
手足が冷たく、皮膚がカサカサして色つやの悪く、胃腸障害がない人に。
8.四逆散(しぎゃくさん)
・・・神経質で胸が重苦しいような感じのする人に
手足が冷たく神経質で、わりと体力があって胸から上腹部にかけて
重苦しさがあり、胃が痛んだりする人に。
9.人参湯(人参湯)
・・・胃腸が弱く、みぞおちにつかえたような感じがある人に
疲れやすく、胃腸が弱く、みぞおちにつかえたような感じがあったり
下痢をしやすい人に。
以上のような漢方薬があるので、冷え性(症)の人は
医師または薬局(薬剤師)に相談してみてください。
それではまた、お会いしましょう。
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